東京のミャンマー人の外国人雇用について

2019年に新たな在留資格「特定技能」が新設されました。この資格により、即戦力として就労できるミャンマー人が増え、特に介護業界での活躍が目立っています。日本とミャンマーの間に二国間協定が交わされ、今後もミャンマー人材の増加が期待されています。2021年にはミャンマーでクーデターが発生、欧米各国から経済制裁を受け失業者が増大し、生活困窮者が急増したため、国内のミャンマー人の滞在人口は「技能実習」「留学」「定住・永住」の順で急増しています。

ミャンマー人の平均年齢は29.0歳のため、高齢化が進む日本とは違い、非常に若い人材が現在の日本国内にも多くいます。また、ミャンマーでは人口の四分の一が14歳以下であり、将来的な外国人雇用のルートとして今後も期待できます。

アジアのラストフロンティアと呼ばれるミャンマーは、日本の1.8倍の国土と、5000万人の人々が暮らしている国です。ミャンマーでは国民の９割が仏教徒のため、温和で純粋、真面目、他人を思いやる精神に溢れた心優しい国民性の人が多いです。東南アジアは犯罪が多い地域ですが、ミャンマー人は宗教心から犯罪に手を染めない傾向があります。世界思いやり指数(World Giving Index)では平均スコアが世界第２位となっており、寄付に関するスコアでは世界第１位を獲得しています。

困っている人を助けたい、そんなホスピタリティに溢れるのがミャンマー人です。日本人にもよく似ており、控えめで自己主張をあまりしないので、日本の職場にも馴染みやすいことが期待できます。そしてなにより親日国であり、良好な関係を維持しています。日本からの経済的支援は一兆円以上・ミャンマーで走る車の９割は日本車です。日本が好きな人が多く、日本人の同僚とも良好な関係を築けそうです。

ミャンマーの給与水準は非常に低く、首都と地方との格差も拡がっています。また、難民問題など、国内情勢が不安定なところも多くあります。ミャンマーの工業化は遅れており、国民の9割が農業に従事しています。大学を卒業した学生も就職先がないのが現状です。地方では小売店店員や飲食店店員などの仕事が多く、月給が10万チャット(日本円で8,000円程度)しか稼げない状況が続いています。

医療保険制度や社会保障制度がないミャンマーでは、この収入ではとても満足に暮らしてはいけません。それらの理由から東京に外国人雇用を求めるミャンマー人は年々増えています。つまり、ミャンマー国内の超難関大学を卒業したような優秀な学生を、日本の中小企業でも採用できるチャンスであるとも言えます。

ミャンマー人を採用するメリットとして、まず「勤勉さ」が挙げられます。ミャンマーでは高校を卒業する際に「統一試験」という試験を受けます。合格率は３割ほどで、この難易度の高い試験を突破することで、将来良い職業に就けるかどうかが決まるので、普段からミャンマー人は勉学に勤しむ国民性があります。ミャンマーでは大学卒業後に就職できないことも多くあるので、国外での外国人雇用も当たり前の選択肢となっています。

さらに日本人とミャンマー人は似ており、仏教国であるため目上の人を敬う文化があります。文法も日本と同じSOV型のため、日本語の上達が比較的早く、仕事に支障のないレベルまで早期に実現できることが期待できます。さらにミャンマー人は「他人のために重労働を行い徳を積む」という考え方があるため、他国の外国人に比べてハードワークも進んで行う傾向があります。

2022年3月時点では、出入国在留管理庁による特定技能外国人の数は、2,944人で5番目に多い結果となりました。そのうち内訳は１位が介護職(647人)２位が産業職(162人)３位が飲食業(148人)４位が建設業(113人)5位がビルクリーニング業(75人)6位が産業分野(56人)7位が自動車整備士(49人)8位が製造業(45人)9位が宿泊業(12人)10位が工業(10人)でした。

ミャンマー人の採用で最も注意すべきポイントは、「スマートカード」です。スマートカードとは、「海外労働許可書」の事で、日本で働くすべてのミャンマー人が原則必須となります。スマートカードの発行には4～5ヶ月かかるので、前もって準備しておくことが大事です。また、ミャンマーの送り出し機関のうち、特定技能で認められている期間は約100社ほどなので、注意が必要です。

そして、ミャンマー人は温和な性格のため、不満を口に出さず、ストレスを抱え込んでしまう気質があります。日本人にもありがちですが、面談やメンタルカウンセラーによるケアを欠かさないことが、離職を防ぐポイントです。

ミャンマー人は、他国の外国人よりもとても日本人に似ています。現在日本では、高齢化社会による働き手不足が続いている採用市場に、若く優秀なミャンマー人材が続々と東京で外国人雇用も求めて来ている状況です。御社の採用課題を解決するための一つの案として、ミャンマー人材の雇用を検討してみませんか？弊社では人材募集から採用に関するお悩みを専門のコーディネーターがトータルサポートいたします。

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